――アマゴの塩焼きと人気の二滝探訪―― 

猿壺(サルボ)の滝・シワガラの滝 探訪 

探訪月日 

2019年7月15日(月)、天候…曇のち晴 

参加者 

長浜〔L・記〕・五十嵐・阪井・中村・播田・深谷・福嶋・柳瀬 計8名 

コースタイム 

福崎ライフ08:00=09:50おもしろ昆虫化石館10:00=11:05猿壺の滝〔観瀑〕11:45=12:00霧滝養魚場〔昼食〕13:00=13:30シワガラの滝〔観瀑〕15:05=15:25湯村温泉薬師湯〔入浴〕16:40=17:30道の駅八鹿但馬蔵17:45=19:00福崎ライフ 

 

一口に滝と言っても轟音を響かせながら怒涛のように落ちるものもあれば、控えめに優雅で美しい装いを見せる滝もある。見た目の迫力や美しさもさることながら、滝に近づくにつれ充満するミストに非日常を感じるのは筆者だけだろうか? 

「驚き」と「癒し」、真逆に思える感覚を同時に感じることができるのが滝の魅力だ。暑い夏の最中は涼しく、冬には冬の風情がある。ピーカンの晴れの日はいわずもがな、曇りの日でもその魅力は減ずることはない。ましてや雨の日は岩盤の苔が蘇り、観瀑者の目を楽しませる。今回例会は五十嵐さん熱望の「シワガラの滝」に「猿壺の滝」を加えて、皆さんに滝の魅力を感じてもらおうと企画した。目的地は雑誌で度々紹介され、カメラマニア垂涎(スイゼン)の但馬の人気二滝である。昼食も創意工夫して、釣りキチ山内さんご贔屓の「霧滝ヤマメ茶屋」でアマゴの塩焼きを食することにした。 

小鳥の囀りと蝉しぐれに迎えられた猿壺の滝 

 


国道9号から分かれ、おもしろ昆虫化石館から畑ケ平(ハタガナル)
注1林道沿いの滝に寄りながら猿壺の滝に向かう。「お面ケ滝」・「鶴滝」・「苔滝」・「亀滝」等、日頃見ぬ異空間に参加者から歓声があがる。中でも「苔滝」がお気に入りだったようだ。林道最奥の猿壺の滝に着いた。標高は900m。ぬかるんだ道を少し歩くと正面に猿壺の滝が見えてくる。落差5mの小さな滝で滝壺はないに等しい。苔むした岩肌から数条に枝分かれした水が流れ落ち、シブキをあげている。苔 

むした滝と背後の空間、傍らの灌木の緑が一つのものになり、映画のシーンを彷彿させる。実にパーツのバランスがよい滝だ。「こんな綺麗な滝を初めて見た。いいモノを見せてもらった」と参加者からお褒めの言葉を頂戴した。 

 


猿壺滝に探訪者が増えたのはいつの頃からだろうか? 1996~2000年に近隣市町村役場が協力して発刊された『探訪ひょうごの滝PARTⅠ~Ⅲ』
注2には記載がない。神戸や但馬の滝友が初めて訪滝したのは2008年。彼らがWebで情報発信したものが広まったのが正直な話であろう。地元の上山高原エコミュージアム事務局長の馬場さんに訊いても、地元民は猿壺の滝存在そのものを知らないという。さらにマイナーな滝が、猿壺の滝から5分ほど遡上した場所にある。「小猿の滝」と呼んでおり、その姿は猿壺の滝と瓜二つである《次ページ写真参照》。今回は時間の関係で割愛したが、機会があればご案内したいと思う。 

猿壺の滝 命名由来 




命名由来を前述の馬場さんに訊いた。馬場さん曰く、命名者といわれる人の説明によれば、滝を発見した時に猿が水に浸かっていた。「猿壺(サルツボ)の滝」では平凡過ぎるので、「猿壺(サルボ)の滝」と命名したそうな。播磨にも「壺」がつく滝は、「鹿ケ壺」と「亀ケ壺」がある。こちらは甌穴の形が鹿・亀に似ているところから命名されている。
 

アマゴの塩焼きに舌鼓! 

 元々、昼食は湯村温泉で但馬牛を食する計画であった。例会日の前日、菅原注3にある「霧滝ヤマメ茶屋」に連絡が取れ、アマゴの塩焼きが食べられることになった。「霧滝ヤマメ茶屋」は山内さんが渓流釣り時に利用される常宿である。到着予定の12時に着き、食卓に着くとアマゴの塩焼きが皿に盛られ出てきた。20㎝クラスの成魚2匹が各自のノルマだ。鮎のように生臭さはなく、白身が香ばしい。プロが焼いた串の塩焼きは余分な水分が飛んで格別だ。串のまま頭からむしゃむしゃ頬張った。上高地明神/嘉門次小屋の3分の1と低価格なのも嬉しい。小椋のオバちゃん有難う。美味しかったよ! 

洞窟内の異空間 シワガラの滝    記…柳瀬二郎 




兵庫県は広い。その裏庭には私の知らない秘境や絶景がまだまだ数多くあるようだ。雑誌SAVVYの『行ける。関西絶景BEST』に特集されたシワガラの滝もその一つ。
 

外からは窺い知れぬ、洞窟の中の滝。その特異な地形の中に秘諾されるが如く存在するが故に、永らく修験者しか訪れなかったであろう神聖、神秘の滝。雑誌を見て知った私がこんな事を言うのは自己矛盾であるが、観光地化する前に見ておきたい、貴重な自然がありのままの姿を留めているうちに、この幻想的な光景を目に焼き付けておきたい、そう願ってここにやって来た。 

切り立った断崖、苔むした岩肌、そして日の射し込む外界とコントラストをなす洞窟内の異空間。日本人が悠久の時の流れの中でこうした自然と向き合い育んできただ価値観や宗教観を外国人に説明する時、何万言を費やしても語りきれないモノがここにはある。 

百聞は一見にしかず。まだご覧になっていない方はお急ぎあれ。いつまでもあると思うな兵庫の自然。 

シワガラの滝 命名由来 

一説によれば、昔から「シワガラの滝」がある場所は行場だったようである。滝に打たれる様を当地の方言で「シャワガレル」ということから、滝に打たれて修行する滝を即ち、「シワガラの滝」と命名したという。 

 

例会予告 

アマゴの塩焼きを食した今回企画に味をしめ、続編を考えている。両企画ともアマゴの塩焼き付きである。今回参加できなかった方は是非の参加を! 

月 日 

形 態 

対象 

目 的 地 ・ 趣 向 

10月27日 

日帰り 

一般 

渓流釣りat霧滝ヤマメ茶屋+上山高原観芒 

 ※注…釣り指導は山内氏≪7セット準備+貸竿≫  

11月3-4日 

一 泊 

健脚 

一般 

牛シャブパーティーat霧滝シャクナゲセンター《泊》+紅葉の赤滝 

       〃          +霧ケ滝  

 

【注】 

1.但馬では平原状の場所を指す。例…氷ノ山々系の大段ケ平(オオダンガナル)。 

2.須田京介・北村泰生(1996~2000)『探訪ひょうごの滝Ⅰ~Ⅲ』神戸新聞総合出版センター。 

3.加藤文太郎著『単独行』中に度々登場する集落。1988(昭和38)年、全国的な大雪「三八(サンパチ)豪雪」で雪崩が発生。全壊二戸、就寝中の4名が死亡する事故があり、全戸が離村した。 

 

【参加者感想】 

●(五十嵐)山の会入会前から、行ってみたいなーと思ってたシワガラの滝。去年行けなくて今年再企画して下さったリーダーに感謝!! 写真で見るのとはやはり違って洞窟の中から見ると神秘的で不思議な空間で見ることが出来て良かったです。サルボの滝の帰りに立ち寄ったアマゴの塩焼き。これがまたすごく美味しくて美味しい昼もいただき、湯村温泉で汗を流し、楽しい充実した一日でした。 ●(阪井)猿壺の滝、シワガラの滝とホント綺麗でした。ネットで見ていたんですが、実物は一段とダイナミックで神秘的で良かったです。数年前までは、よく山女を食べに行ってたのですが、久しぶりホント美味しかったです。アマゴは初めて。川魚は美味しいですね。 ●(播田)昨年行かれた方の写真を見て、即参加申し込みしました。サルボの滝とシワガラの滝巡りはマイナスイオンたっぷりの中の散策。サルボの滝の前で写真を。シワガラの滝は緑の洞窟の中を水が流れ落ちる滝。神秘的な雰囲気を醸し出しており、マイナスイオンをたっぷり吸収して清々しい気持ちになりました。 ●(福嶋)天候が前の日まで心配でしたが、出発車に便乗させていただき、猿壺の滝まで舗装された細い道をいくつかの滝を見ながら登りました。駐車場から近い所に幅広い滝があり、マイナスイオンをたっぷり体に取り込む。熊本県の鍋ケ滝に少し似てる気がした。シワガラの滝は山水で足元を見ながら降り、川沿いを歩いて岩の塀を越えて洞窟が見える。苔の緑色、水の強さは凄い自然からの贈り物。アマゴの塩焼きも美味しかったです。 ●(深谷)思っていたよりたくさんの滝に案内してもらい楽しかったです。滝のマイナスイオンをたっぷり浴び、苔むした滝に感動して、昼食は串焼きアマゴを堪能。私は初めて食べたのでその美味しさにびっくり。そして最後は温泉に浸り、帰りにはきれいな夕日も眺め、極上の幸せな一日でした。●(中村)滝探訪例会は、和気あいあい、楽しかったですね。柳瀬さんが、アマゴの塩焼きの頭丸かじりに躊躇されたのは意外でした。私は爺も親父も小魚は頭から尾まで、何も残さない家で育ちました。品のない食べ方ですので、魚が出るといつも相棒を探してしまいます。次回、ご一緒ください。 

 
















































































































































































































































例会報告のページに戻る